【大問題】フリマで購入後にキャンセルすることが可能な場合と不可能な場合について。

フリマ等のトラブル・問題解決

フリマで購入後に「キャンセル」することが「可能な場合」と「不可能な場合」についてと実例を解説

フリマやオークション等で購入後にキャンセルできる場合とできない場合についての参考情報を解説します。主に購入した場合。つまり購入者の立場へのご説明です。
キャンセルが迷惑な理由と、それを理解したうえでキャンセルをしたい、つまりは出品者へ負担を受け入れてもらうにはどうすればいいのか。キャンセルに同意してもらいやすくなる糸口という側面でも理解を深めれもらえればと思います。
出品者の方に対しても参考になればと。

なお、本記事は「メルカリ」「ラクマ」「Yahoo!フリマ」から「ヤフオク!」など、すべての個人間取り引きで共通したものとなります。

【前提】基本的にキャンセルはできない。たとえ発送前でも。

前提ですが、基本的に「キャンセルは取引や届いた商品に問題があった場合に行う」ものです。問題がない場合はキャンセルできません。(理由:無条件でキャンセル可能だと冷やかしや販売妨害、購入意思の少ない商品確保などが可能になってしまうため、原則キャンセルできないことになっている。)

結論としては正当にキャンセルができるのは「”届いた商品”に問題がある場合です。」それ以外は自己都合ということになります。

【例】※★があるのが購入者都合でキャンセルする例。

  • 【購入者の都合★】商品が「発送前」または「届く前」に購入者がキャンセル希望→「やっぱり要らない」「間違えて購入した」など購入者の自己都合
  • 【出品者の都合】商品が「発送前」に出品者がキャンセル希望→「商品に問題がある」(他のサイトで僅差で先に売れてしまった。梱包中に破損させてしまった。商品を誤って処分したなど。)
  • 【購入者の都合★】問題のない商品が「到着後」にキャンセル希望→「やっぱり要らない」「思っていたのと違う」「間違えて購入した」など購入者の自己都合
  • 【出品者の都合】問題のない商品が「発送後」にキャンセル希望→「やはり売りたくない」(値段設定に失敗したことに気づいたなど)

購入後の自己都合でのキャンセル希望は「迷惑行為」「冷やかし行為」「いたずらの購入行為」「販売の妨害」などに該当します。
もしも禁止と明言されていなくても罰則の対象となる恐れもございます。

従って購入者の自己都合では基本的にキャンセルできません。

なのですが、出品者との間で合意を行えた場合のみ可能になります。

※自己都合のキャンセルが迷惑になるのは出品者に対してだけでなく、他の購入を検討している人にも迷惑が掛かります。

想像頂ければわかりますが、もしも購入後に自由にキャンセルが可能だとすると、とりあえず確保するために購入する人が増えたり、迷いつつ購入した場合はキャンセルが有力な選択肢になってしまいます。

悪質な転売(仕入れの方)や悪質な電脳せどりもより簡単になってしまいます。

そうなると全体における健全な取り引きの割合が低下し、出品者に手間がかかるため、その分市場の価格も上昇することになるでしょう。すべてにおいて効率が悪くなり、誰にとっても得にはなりません。※

※正確に言えばキャンセルを多用する人にだけ得があります。

【メモ】
発送前のキャンセルがNGな理由は他にもあります。出品者は発送可能な商品だけを出品できることになっています。ですがキャンセルが可能ならあまり売る気がないものも出品して、購入者が購入しても「やはり売るのやめた」とキャンセルすることが可能になってしまいます。
それから、購入者を釣るために極めて安価な金額で出品し個人情報の取得を目的にすることも可能になってしまいます。
また、これを悪用することにより、例えばキャンセル前提で同じ商品を買い占め、市場からその商品を消し、そのうえで自分が同じ商品を高値で出品するなどの極めて悪質な転売行為が可能になります。
従って出品者は出品したものと全く同じ商品を購入者へ発送する義務があります。

これらの問題はいずれも購入と販売の双方においてキャンセルができない前提であれば防げることになります。

 

出品者とのキャンセル合意とは

商品に問題があった場合はキャンセルは可能です。一方、発送前や商品に問題がない場合のキャンセルについては、購入者が出品者との間でキャンセルの合意を行えた場合のみ取引のキャンセルが可能になります。

ではその合意についてですが基本的に商品や出品情報などに問題がない場合は購入者の自己都合ですから、その自己都合は決して正当化することが出来ません。
なので基本は出品者に対し、キャンセルに同意してもらえないかとお願いをすることになります。

  1. まずは勘違いなど誤購入の理由を説明して謝罪をする。(迷惑や梱包資材の費用、労力などを謝罪)
  2. その上でキャンセルを可能であれば対応して頂けないか相談・お願いをする。

以上の2点が必要になります。

前提として商品に問題がないのであれば出品者はキャンセルに同意する必要性がありません。出品側はむしろ逆にアプリ上では購入者に商品を発送する義務が発生しています。

キャンセル?出品者は発送の義務が発生中!

キャンセル希望をメッセージ送信しても、フリマアプリなどの出品者側には「商品を発送してください。」という画面表示になっていることは変わりません。

もしも期日以内に発送しないと無在庫販売をはじめとした規約違反行為扱いになるため発送は義務として存在します。

繰り返しになりますが、合意があればキャンセルできる手段はあるものの、基本は購入後は自己都合でキャンセルはできない。それと同じく出品者は発送する義務があります。

出品者は発送することに全力です。なのでそもそもキャンセル希望には気が付きにくい!

【購入後(売れた後は)出品者には「”発送する仕事”」がタスクとして発生。それを実行するために行動している。】

購入された後は発送という仕事として重要な通知扱いになりますが、キャンセルは通常のメッセージで行うため「返信はそもそも任意扱い」です。

メッセージは定型文が多いため一切見ないという人もいます。

また、設定によってはメッセージ通知が低い重要度に設定されているか一切通知しない設定になっていることも。なので気が付かないことも多分にあります。

そうなると手遅れや、発送直前のアプリを開いた時にやっと気が付くことになり、出品者に対する負担は極めて大きくなります。

「もっと早くキャンセル希望を知れていたなら対応できたのに・・・」なんて場合もあります。
※対策方法としては例えば短めの謝罪文をつらつらと複数回送ると通知に埋もれにくくなるでしょう。長文や脅したり、急かすような言動は逆効果です。

購入キャンセルが迷惑な理由

「やっぱり買うのやめよう」と気軽に思えるかもしれませんが、出品者には非常に大きな負担がかかります。(負担がかかるからこそ、合意がなければキャンセルできないことになっている)

【出品者のに迷惑が掛かる。具体的な内容】
それぞれの段階
1商品が購入される→2梱包する→3発送する→4発送後

  1. 購入された商品が発送できる状態か確認する(誤って捨てていないかなども含め)
  2. 梱包する。有料かつ1度しか使用できない専用封筒や専用の段ボール箱などを使用する場合もある。
  3. 発送の準備。発送できる場所への移動などを計画、出発する。雨等の天候対策も。
  4. 発送後は到着を待つのみ。到着後は返品を伴うため自己都合のキャンセルは無理に等しい。

以上のような手間が発生し、たとえ発送前でも、梱包を進めている場合もありますし、梱包資材も無料ではありませんから、手間だけでなく金銭的にも、そして時間的にも負担を発生させます。

また、商品の発送は物流会社へ荷物を出しに行く必要があります。なので生活における発送を予定している日の移動経路の予定までも変更させることになります。このようにキャンセルには大きな迷惑が発生しています。

従って、購入者は出品者に対し、少なくとも再出品させることになる手間、それから場合によっては発送処理を途中まで行っていた手間や梱包における経費、時間、さらには発送のために郵便局等へ向かった交通費・手間・時間などなど・・・様々な負担を発生させたことを認識し、謝罪する必要があります。

なので購入後のキャンセルは、出品者に対し負担を受け入れて下さいと「お願いする」ことしかできないのです。

出品者がキャンセルに合意してもらえた場合

出品者がキャンセルに合意してくれれば、出品者側のページにあるキャンセル申請からキャンセルを申請してもらえます。

その申請を行うと即時キャンセルとなり、取引手数料は発生せず、商品の代金は全額返却されます。(返金または請求がないことになる)

発送済みの場合、フリマなどの匿名配送サービスを利用していた場合は送料もかかりません。
あと、返品を行う場合はキャンセル申請を行う前に返品完了までを確認すると良いでしょう。※昨今話題の返品詐欺の対策として有効です。

決裂!キャンセルに合意してもらえなかった場合

キャンセルに合意してくれるかは出品者次第です。

購入者が真に謝罪していることが伝われば合意してもらえる可能性が高まりますが、伝わらなければそれまでです。

また、キャンセルをお願いするメッセージに気が付かず、ヤマト運輸の営業所や郵便局などの発送場所まで足を運んでしまっている場合もあります。
その場合はその発送窓口の目前、出先でキャンセルの判断をすることになるでしょう。
その状況では、精神的にはキャンセルに同意したいと考える出品者であっても、それまでにかかったコストや労力によりやむを得ずキャンセルに同意できない結果となることもあるでしょう。

なお、購入者が届いた商品を故意に破壊して商品に問題があるとして返品を求めることは犯罪です。

まとめ「キャンセルは負担を受け入れて下さいとお願いをするものだと考えよう。」

キャンセルが可能になるかは出品側に対して負担を受け入れてくれるのかという鍵であることがわかったかと思います。

早い段階であればより負担は少ないためキャンセルを受け入れてもらいやすいです。また「キャンセルしたいけど、迷惑だし無理なら諦める」と、妥協する意思を伝えると、反省の意思として伝わり快くキャンセルしてもらえることすらあります。
繰り返しですが「キャンセルは相手の人間に対し負担を受け入れて下さいとお願いをすること」だと考えましょう。

ちなみに私も主にフリマでは出品者をしていますが、早い段階でキャンセルを知れた場合に限っては、可能な限りキャンセルに同意することにしています。

ですがそれは出品者の良心によってもたらされた幸運であり、キャンセルは基本出来ないということを忘れるべきではないでしょう。

健全なフリマの運営には自己都合のキャンセルは多用されるべきではありません。どうしてもというときに限り、ダメ元でお願いしてみましょう。

 

 

 

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